旧跡めぐり


島木赤彦の歌碑

 鮎川河口の左岸に、島木赤彦の歌碑が建っている。  
島木赤彦(1876ー1926)は、明治後半から大正期に かけて活躍した「アララギ」の
指導的地位にあった 歌人で、万葉集の研究家としても著名である。

 晩年の大正15年1月、持病の胃病を癒すため当 時「焼石の湯」として名高かったここ
相川浜(現東 成沢町1丁目)の旅館に逗留し、冬の幾日かを過ごし たがその滞在のおり、
南の海の夕焼けの美しさとそ のときの心境を次のように詠んでいる。

  夕毎に 海の南の雲を染めて   茜根にほえり 風寒みつつ
    この歌の歌碑は、島木赤彦没後60周年を迎えた昭和59年に、赤彦ゆかりのこの地に  建立されたものである。

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