かみね公園の5億年前の地層・岩石

 かみね公園は日立市街地が一望できる自然の丘に作られた公園です。公園には吉田正音楽記念館、かみね動物園、かみね遊園地などがあり、子どもから大人まで幅広い世代の人が楽しめる市民憩いの場所です。このかみね公園には日本最古の5億年前の地層や岩石があります。
 ・場所 日立市宮田町
 ・取材 きららホームページの会(内藤・近藤・菊池・宮本・宇梶)
 ・期日 令和2年11月19日(木)


 頂上展望台は5億年前の花崗岩の上に立っています。展望台周辺には、花崗岩が露頭しています。展望台から市街地や大平洋、そして後ろには神峰山をはじめとした山々が見えます。


 かみね公園のシイノキの下に、亀の形の石に「天道山」の謂われ彫られています。「この地は古くから天道山と呼ばれて人びとが陽春の一日を日の出から日没まで鉦太鼓をたたき、念仏を唱えて太陽の恵みに感謝し稔りを祈った所である」と彫られています。この場所の下に根本甲子男翁顕彰碑があります。


 この場所はかみね動物園と遊園地北側との間にあります。この岩は5億年前の花崗岩です。岩に埋め込まれている銘板には、「郷土芸能の保護、風流物の伝承に一生をかけた日立市名誉市民根本甲子男翁に感謝する」とあり、その上の青い銘板には4台の日立風流物が描かれています。

 日立市郷土博物館の後ろ、かみね公園入口に大きな石碑があります。この石碑の基礎石は5億年前の花崗岩です。石碑は久原房之助・小平浪平頌徳碑で、それぞれ日立鉱山、日立製作所創設者です。石碑の周りは円形の敷石がありますが、この直径は大煙突の立上り部分(煙突下部)の内径で10.9メートルあります。大煙突は宮田町の山の中腹に大正3年(1914)、当時世界一の高さを誇り155.7メートルもありました。
 写真は、イロハモミジが真っ赤に紅葉した時でした。

  日立のいま、2020へ     きららトップページへ