小木津山自然公園のカンブリア紀地層

 小木津山自然公園は、錦秋の紅葉や春のさくらが美しい自然公園です。公園では日本最古の地層・5億年前のカンブリア紀の地層も見られます。小木津山公園の北側に沿って流れる東連津川や不動の滝においても、カンブリア紀の地層を見ることができます。
 ・場所 日立市小木津町
 ・取材 きららホームページの会(内藤・近藤・菊池・宮本・宇梶)
 ・期日 令和2年11月19日(木)


 小木津山自然公園の駐車場から公園に入って直ぐ、常磐高速道高架橋の下、道路右に小さな滝があります。ここは最初に日本最古の地層を発見した所です。5億5百万年前に噴出した岩石、火山岩脈です。


 小木津山自然公園の入口付近です。紅葉が進んでいます。道路に落ちている落ち葉は、針葉樹のラクウショウの葉です。道路両側に並木状に植えられています。前方に紅葉しかかっているイロハモミジが見えます。


 いしくぼの滝です。糸のように滝の水が流れています。いしくぼの滝は5億年前の花崗岩でできています。

 いしくぼの滝からの下流側です。赤色、黄色の紅葉がみごとです。いしくぼの滝には「ダイダラ坊」の伝説があります。大事にしていた石を無くしたので、指であたりをかき回し探したため石窪ができたという話です。


 小木津山自然公園の北側下を流れる東連津川です。写真は小木津山自然公園から登山道を下りて東連津川に交叉するところの川床です。この辺はカンブリア紀の化石を含んでいる可能性があるようです。


 東連津川の林道です。川は林道の左側にあります。写真手前、左側へは東連津川の支流に沿う林道になっています。


 東連津川の上流には、もう一つの支流があります。林道はこの支流にかかった橋を渡り左へ進みます。30メートルくらい先に不動の滝があります。


 不動の滝です。二基の不動様が鎮座しています。不動様には供花がいつもあるそうです。手前の杉は岩の上に根を張り、凜として立っています。樹は滝からのしぶきが掛かり樹皮に苔ができています。


 不動の滝は三段になっています。ここで修験者が滝行をしていることもあるそうです。NHK大河ドラマ「武蔵」の撮影にも使われた滝です。


 不動の滝は5億年前の花崗岩でできています。この花崗岩は、小木津山自然公園のいしくぼの滝の花崗岩から続いています。

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