微生物のこと

宇梶 秀夫
平成27年5月
    館野正樹著『日本の樹木』に微生物の紹介がある。土の中には大量の微生物がおり1平方メートルあたり有機物で200グラムもいる。これは微生物の生きてい る状態で1リットルの牛乳パック1本分であるという。落葉は1年間で半分くらいになってしまうが、これは微生物が分解して自分の体を作り、余った分は窒素 やリンの無機物で地中に放出する。これを植物が吸収して植物が育つ。地上ではこれを4億年も続けているというのである。
     当会で以前話題になったEM菌がある。乳酸菌、酵母、光合成細菌を主体に有用な微生物を共生させた多目的微生物である。プランターでパンジーが沢山花を付 けている。今年は夏日が時々あったためか、5月半ばを過ぎた今、パンジーが間延びしている。いつもであればアブラムシが付くころであるが、まだ今年は見当 たらない。これはEM菌の活性液を400倍に薄めて掛けた効果かもしれない。庭木の松、ヒバ、ソテツの幹に白いカビが出たが、これらの幹にも時々活性液を 薄めたものをかけてみた。幹肌は、少しずつ元に戻ってきた。
    コンポスター内で土づくりをしている。有用な微生物で土を支配できるようEM菌を加えて、使用した古い土の再利用をしている。