枕石寺は真宗24輩第15番の寺であり、常陸太田しの南端の山田川が 久慈川に流れ込む近くにある。 寺伝によると建暦2年(1212)の11月の夜、親鸞聖人が2人の弟子を 連れてこの地を通りかかったが、折からの吹雪のため日野左衛門頼秋の 館に一夜の宿を求めた。しかし頼秋が断ったので聖人達は石を枕に雪中で 休まれた。しかしその夜頼秋は千手観音の御告げにより親鸞聖人を 館に迎え教えを乞い、出家して道円の法名を得てここに寺を創建したという。 本尊は徳川光圀が寄進した阿弥陀如来である。他に寺宝として「大心海」と 親鸞が手彫りしたという枕石や、道円作の「雪中枕石のご真影」がある。 上河合町。(常陸太田駅から約3キロ)
枕石寺本堂 防人の碑へ