日立市の漁港、河原子港を平成26年8月5日、取材しました。取材には「久慈町漁業協同組合河原子出張所」の川上さんにご協力をいただきました。上の写真は、漁を終え9時からの魚市場セリに間に合うように戻ってきた漁船です。 写真右上の建物は東防波堤の上に立つ赤タイル張りの灯台です。河原子港は昭和55年から始めた本格的な港湾建設で整備されました。
                                             取材:金谷 俊治、鈴木 富美江、宇梶 秀夫
 河原子港に係留されている漁船です。平成23年の東日本大震災では河原子港、漁船の流出や破損などの被害を受けました。この震災で漁協組合員数が減り、現在20人となりました。取材の当日は小型船を含め10数隻の出漁がありました。
 出漁から帰った船を迎える家族と取材のメンバーです。水揚げで忙しいところ、話を聞かせてもらいました。市場セリの立会者や漁師の皆さんの活き活きしたお顔が印象に残りました。 
 取材の日に水揚げされたヒラメです。写真は3.4キログラムもあり、最大のヒラメでした。この他2.1キログラム、1キログラム前後などが水揚げされました。 ヒラメは鹿嶋市平井の栽培漁業センターで育てたヒラメの稚魚(大きさ10cmほど)を放流したものです。
 取材の日にはアワビの水揚げがありませんでしたが、河原子港では良質なアワビが獲れます。アワビもヒラメと同様に平井の栽培漁業センターで育てた大きさ30mm以上になった稚貝が放流されています。
 取材当日は高級魚ブランドの伊勢海老が2かごも水揚げされました。この伊勢海老は暖流に育ちますが、漁場には寒流も流れているので、その影響を受けて身が締まっておいしいと言われています。
 河原子港の周辺は海水浴客人気の河原子海水浴場で、環境省による快水浴場百選地に選ばれています。快水浴場百選は平成13年に選定された「日本の水浴場88選」を見直し、 平成18年に選定されました。
 上の写真は烏帽子岩で、海の方から陸に向かって見たものです。漁から戻る船は、河原子港入口にある烏帽子岩を見ながら入ってくるのでしょうか。烏帽子岩の中腹にはスカシ百合が咲いていました。
 
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